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本機は、いわゆる“ハイゲイン化”や“レンジ拡張”といった現代的なモディファイとは一線を画し、あくまでヴィンテージTS808のフィーリングに近づけることを目的に調整した個体です。
まず着目したのは、入口となるバッファー音。
ここを見直すことで、ヴィンテージ個体特有のタイトさと分離感、そして自然な抜けを再現しています。
単体でも音の輪郭が整い、ピッキングニュアンスが埋もれません。
そのキャラクターはエフェクトON時にもそのまま引き継がれ、 ローエンドは締まりを保ったまま、不要な膨らみを排除。
ハイも過度に煌びやかになることなく、あくまで自然で耳に馴染む帯域バランスに仕上がっています。
結果として、アンプライクで扱いやすく、バンドアンサンブルの中でも埋もれない芯のあるTSサウンドを実現しています。
派手さではなく、本来のTS808が持つ質感と音楽的な使いやすさを重視したモディファイです。